仮想化専用マシン ? 1年間の運用後
1年稼動をさせている仮想化専用マシンですが、ある程度実績ができたので、メモ代わりに感想をツラツラと。
結論から書くと、多少の問題はありつつも使用用途を割り切れば、期待通りに便利でした。
メリット:
1)複数のOSを物理的に1台で済ませられる
2)上記に伴い、常時起動しているマシン台数も削減
2)OSのクローン作成やロールバックが簡単にできる
デメリット:
1)Windowsのアップデートが面倒
2)VMware Toolsの為にカーネルのリコンパイルは面倒
3)USB問題
4)もっさり感
以下、デメリットについての詳細。
Windows Update
もう、脱力感たっぷりなのが、Windows Updateの頻度です。多いときは毎週発生するので、その度にUpdateをかけて、リブートです。デメリットの#4の問題もあるので、毎週一度は全ゲストをRDP経由で「shutdown -s -t 0」で落とし、ホストのVMware Workstationを落としてから、ホストをリブートし順番にゲストを起動。この作業だけで30分くらいはロスをします。しかも、ゲストのWindowsを起動してからすぐにRDPでログインをすると意味不明にプロフィール情報がないと怒られ、草原のバックグラウンドでログイン状態(つまり、ユーザ個別のプロフィールがまっさら)になります。これはWindows + VMware固有の問題かもしれませんが、不定期に発生する問題なので問題の特定ができてません。
VMware Tools & Linux
Windowsと違い、奇妙なユーザプロフィールリセット問題やリブートを強制するアップデートが少ないLinuxですが、カーネルをアップグレードするとVMware Toolsの為にカーネルのリコンパイルが必要だったりします。正直、これは面倒なので、放置プレイです。
USB問題
USBデバイスをホストに刺し、ゲストで使用するには、ホストへRDPをして、ゲストに刺したUSBへのアクセスを許可する必要があります。これがまた面倒です。特定のUSBデバイスが接続された場合は必ず特定のゲストに接続するオプションがあればいいのですが、残念ながら見当たりません。
ここ最近のWindows Updateなのか、VMwareのバージョンアップ(6.5.4)なのかは特定はできていないのですが、カードリーダを接続して、SDカードから大量のデータを転送するとゲストのWindowsがリブートします。結局、別のマシンに一度データをコピーしてから、ゲストのフォルダをネットワーク共有して、ファイルをネットワーク越しにコピーして回避してます。
これらの経験からして、ゲストOSにUSBデバイスを接続するのはあきらめる事にする予定です。接続するデバイスはそんなにないので、USB接続は他のメインのPCにし、データはネットワークに接続したファイル専用の別マシンに集中するかもしれません。
もっさり感
Linuxでは感じないのですが、Windowsは2週間以上起動していると、もっさりしてきます。2-3ヶ月起動しっぱなしにしたい所ですが、上に書いた通り、Windows Updateもあるし、1週間に1回はリブートをかけるしか解決策はありません。
最後に
デメリットを多く書いてますが、メリットは大きいです。管理する物理ハードが少ないのは非常に楽ですし、静音対策もしてあるマシンなので、起動しっぱなしでも全く気になりません。これからストレージ専用のマシンをどうするか検討するか・・・