仮想化専用マシン ? ゲストOS
仮想化専用マシンのゲストOSについてです。
OSインストールの基本
VMwareのゲストOSインストールは非常に簡単です。新規に仮想マシンを作成、イメージの場所、OSタイプ、メモリなどを指定してあげればOK。ブートする際にLinuxであればディストロ用ISOをマウントしてブート、Windows系であればホストマシンのドライブにインストールディスクを入れて普通にインストール作業ができます。一点だけVMwareの優れていると感じたのは、Windowsを選んだ際にライセンスキーを事前に入れておくとインストールの手間がかなりはぶけます。後はマニュアル通りにVMware Toolを入れればホストとゲストの時計を同期させる設定等をするだけ。
ネットワーク設定
初めてVMwareを使った時に迷ったネットワーク設定ですが、基本は二つ:1)試験的にOSを試すならNATで十分 2)ゲストOSへホストOS以外からアクセスするならブリッジ。ネットワーク側から見ればブリッジ設定をした場合、ゲストだろうがホストだろうが、別IP/ARPが割り当てられているので今回のような仮想化専用マシンの運用をしている場合、複数のマシンがあるように見えます。
注意する点
基本、sshでアクセスする最低限の構成なので、Linuxは特に問題はありません。
WindowsはRemote Desktop(以下RDP)でアクセスしているのですが、色々と悩まされる点があったのでメモっておきます。
- Winキーがスタックする
- いまだにわからないですが、たまにWinキーがスタックして、ゲストOSにRDPで入るとWinキーが押されている状態になる事がたまに発生します。根本的な解決方法もなく、過去にもこのような問題があったとネット上で報告はありました。とりあえずの解決方法としては、Winキーを連打すると治ります。もうなんというか、脱力感いっぱいの解決方法ですが、たまにしかならないのでこれで我慢してます。
- Windows XP HomeはRDPできない
- これの為にProfessionalを買うのは何ともしっくりこないのですが・・・ま、レジストリいじって、ゴニョゴニョするとできるので、そのうち詳細を書きます
- プロファイルデータが壊れる
- 正常にシャットダウンしたと思って、ホストもリブートした後にゲストを立ち上げ、ログインをしようとするとプロファイルデータが壊れました!とエラーが表示され、草原のデスクトップが出てくる事があります。これも原因不明ですが、そういう時は何も考えないで、ゲストをリブートすると治ります。原因は全くわかりません。再現性が低いのでこれも、どうでもいいやモードで黙ってリブート療法です。
- 常時稼働のマシン
- ちょっと夜にゲームのパッチを落としたい!でも電気を食うメインマシンを立ち上げっぱなしにしておくのはいやだ!という時に仮想化マシンのOS上でダウンロードをしておくと楽ちんです。
- バックアップとリカバリー
- 1TBのドライブ1台目(C:)にホスト、2台目(D:)にゲストを入れて運用しているのですが、毎晩BunBackupでゲストのイメージをホストのOSに入っているドライブ(C:)にコピーを置いてあります。こうすると、仮にCドライブが飛んでも、ホストの再インストールだけで済み、Dが飛んでもイメージのコピーがCにあるので、リカバリーが簡単です。実践できていないですが、実際に障害が発生した際の復帰はすぐにできるはず。
- スナップショット
- Ubuntuでよくやるのですが、クリーン状態のOSを用意して、スナップショットを保存してから色々とパッケージを突っ込んで、メモった手順を元にスクラッチ状態から手順を繰り返す作業が簡単にできるようになってます。毎回OSの再インストールとかしないでもクリーンなスクラッチ状態に瞬時に戻せるのは非常に便利です。
便利なポイント
数ヶ月稼働してますが、素敵なポイントを何点か。
不便なポイント
- 動画再生には向いてない。RDPで動画再生は遅延が大きすぎて避けた方がいいです
- 複数のホストをRDPでアクセスしていると、今どのマシンに入っているのか?!と迷う事があります(笑)
- USB機器を差し込んだ際、ホストOSに入って機器をホストから切断してゲストに接続してからでないとホストにはUSB機器がみれません。これが結構手間だったりする。
総評
RDPの問題がほとんどなので、そこが解決できると色々と幸せになれるのかと思っています。RDP用のクライアントソフトでタブ表示ができる物とか結構あるようなので、これらを試してみるのもいいかと。